横浜Fマリノス 韓国遠征で毒もられる  [2005年03月09日(水)]

横浜イテテ 腸炎で5人離脱

16日A3杯深セン戦3人欠場へ

済州島(韓国)15日=佐藤岳】日中韓3か国の
クラブ王者決定戦、A3チャンピオンズ杯に参加中の
横浜Mは16日に深セン健力宝(中国)との第2戦に臨むが、
15日にはFW清水範久(28)らが突然、体調を崩しダウン。
現地入り後の体調不良者は5人に急増した。
原因が特定されていないため、さらに増加する可能性もあり、
チームは大ピンチに陥っている。

 前日練習で汗を流すイレブンの中に清水がいない。
DF天野とともに体調不良を訴えたのだ。
すでに15日にMF奥、GK飯倉、DF田中裕がダウンしており、
これで5選手。武藤覚コーチを含めれば6人となった。
急増する離脱者に、岡田武史監督(48)は「あす何人残っている
かも分からない。あすの朝、起きるのが怖いよ」と話した。

症状は高熱と嘔吐(おうと)、下痢。
大半が38度以上まであがり、奥は一時40度を超えた。
点滴と薬でこの日は平熱にまで下がっていたが、
清水らが発症したことにより、この日6人はすぐに
地元の病院で検査を実施。地元医師は「急性胃腸炎」と診断した。
だが一方で、平沼憲治チームドクターは
「はっきりした原因の特定は難しい。
ウイルス性のものも否定できない」と説明。
実際に天野、飯倉、田中裕は同部屋。感染性のものという疑いもある。

昨年もベトナム遠征の際に2選手が体調不良に陥ったが、
5人を超えることは初めて。チーム側は病人を1人部屋に隔離。
また、1リットルの点滴を補充するなど対応を急いでいる。

 登録20選手の中で3人の欠場が決定的。
最もダメージを受けたのがFW陣で、無事なのは坂田、
山崎、大島の3人だけ。
しかも、坂田と大島はスポーツヘルニアから回復した
ばかりで今年は90分の試合を未経験。
坂田は「90分はいつかやらなければいけない」と
気合を入れるが、不安は残る。

14日に合流したDF中沢も持病である足首の腫れが再発。
それでも、岡田監督は「シーズンはレギュラーだけ
では乗り切れない。底上げにつながる」と前向きにとらえる。
残り2戦。この逆境を“岡田マリノス”がどう乗り切るか。

参考資料:http://www.yomiuri.co.jp/hochi/soccer/feb/o20050215_10.htm