鳥インフルエンザ 中国社会は過敏反応 消える鶏料理 当局への不信

 【北京=福島香織鳥インフルエンザウイルスH5N1型の人への感染確認に一カ月もかかった中国だが、鶏料理が不人気でレストランから相次いで消えるなど、社会のヒステリー反応は早くも始まっている。その一方で、地方で病死の家禽が売られるなどの無防備さも残る。当局への根深い不信感が原因とみられ、世界的流行阻止には人口最多国・中国の対応能力が鍵とされるだけに憂慮される事態だ。
 中国湖南省で感染の疑いがもたれたまま死亡した少女(12)と後に感染が確認された弟(9つ)について、衛生省は今月六日までは病死の鶏との接触の事実を無視して、初期検査で陰性だった一点を根拠に鳥インフルエンザ感染を疑う声を「外界の風評」と一蹴(いっしゅう)していた。
 しかし、後に衛生省当局者は「検査員の技術水準に限界があった」と説明し弟の感染を確認。こういった姿勢が市民の不信感を誘っており、過剰防衛や不安につながっているようだ。
 たとえば特効薬と称されるタミフルの成分が香辛料・八角に含まれるとの報道に、市民が八角を買いに走り、産地の雲南省では市場価格でキロ四元(一元は約十四円)だった八角がこの一カ月で十二元以上に跳ね上がった。八角の食べ過ぎは中毒を起こすため中国各紙は「八角鳥インフルエンザに効かない」と注意喚起するが、「ニセ八角」が問題になるほど市場では品薄が続いている。
 このほか「地方ですでに三百人の死者がでている」とのうわさが流れ、外務省が「隠蔽(いんぺい)はない」と改めて否定せねばならぬほどだ。北京のレストランでは「蒸し鶏」など鶏料理をストップするところも。東方早報(十一日付)によれば「ビール療法」「緑豆スープ療法」など、怪しげな鳥インフルエンザ予防法が巷(ちまた)に登場しているという。
 その一方で遼寧省黒山県では十月中旬、病死した鶏が売られていた(中国新聞週刊)。
 こうした事情もあり、一部の市民は「知らない場所でもっと深刻な事態があるのではないか」と不安を覚えている。
産経新聞) - 11月19日3時1分更新

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コーリンさん、コメントありがとうございます。
今日の朝、みのもんたさんと中国人ジャーナリストっぽい人も
おっしゃっていました。
みのもんた「中国軍200万人、日本20万人、攻めてきたら、
      10対1でどうやって
      防ぐんだ??
      やっぱアメリカに頼るしかないよね。」
と、こんな感じでした。